鮒寿しの召し上がり方

そのままで

鮒寿しに付いた飯(いい)を軽くしごき取り、おおよそ3~5ミリ位の厚さに切り、そのままお召し上がりください。ひと切れを口に運び吟醸酒を含んでみてください。鮒寿しと吟醸酒がお互いのよさをひきたてあい、その芳醇で深い味わいはまさに絶品といえます。ことに、鮒寿しの仕込みと同じ水を使って醸した吟醸酒「竹生嶋」(吉田酒造)との相性は格別です。

一般的には子のあるまん中あたりが喜ばれますが、本当においしいのは身の締まった筋肉質の尾びれの近くかもしれません。噛めば噛むほど旨味の出る食べ物です。この味を「やみつきになる味」「はまる味」と表現された方があります。

鮒寿し茶漬け

鮒寿しの切り身二切れほどを熱いご飯の上に乗せ、まわりにたっぷりついている「飯」を少し乗せて、軽く塩をふり、熱い目のお茶をかけます。鮒寿しの熟成されたコクのある酸味が、おいしいお茶漬けをつくってくれます。お酒の後や、食の進まない時には、きっと満足していただけると思います。寒いときには、ほかほかと身体の芯からあたたまります。

魚治の「鮒寿し茶漬け(セット)」は調合した抹茶塩が付いていますので、熱い目の「お湯」をかけてお召し上がりください。